Vol.5 暮らしに残る、イームズの名作チェア〖新入荷〗

Vol.5 暮らしに残る、イームズの名作チェア〖新入荷〗

ハーマンミラー製、チャールズ&レイ・イームズのヴィンテージ・サイドシェルチェアが入荷しました。

半世紀以上前のデザインとは思えないほどの軽やかさ。

身体をやさしく受け止める一体成形のシェルと、細いスチールロッドを組み上げたエッフェルベース。曲線と直線、柔らかさと硬質さという異なる要素が、驚くほど自然にひとつの椅子へと収まっています。

決して装飾的ではないのに、そこに置くだけで空間の輪郭が整う。イームズの椅子が長く愛されてきた理由を、あらためて感じさせてくれる一脚です。

ハーマンミラーとチャールズ&レイ・イームズについて

Herman Miller(ハーマンミラー)は、アメリカのモダンデザインを語るうえで欠かせない家具メーカーです。数多くのデザイナーと協働し、優れたデザインを暮らしや仕事の場へ届けてきました。

その歴史を代表する存在が、Charles & Ray Eames(チャールズ&レイ・イームズ)です。建築、家具、映像、展示など幅広い分野で活動した二人は、素材や製造技術を研究しながら、美しさと使いやすさを両立したデザインを生み出しました。

イームズのシェルチェアは、身体を受け止める座面と、それを支えるベースを組み合わせるという明快な発想から誕生しました。用途に応じて脚部を変更できる構造は当時としても革新的で、家庭からオフィス、公共空間まで、さまざまな場所へ広がっていきます。

こちらは、1950年代後半から1970年代頃に製造された2ndモデルのヴィンテージシェル。長い年月を経た個体だからこそ、現行品とは異なる素材の表情や佇まいを楽しめます。


この椅子をかたちづくる魅力

個人的に惹かれたのは、FRPならではの独特な素材感です。

FRPは、樹脂をガラス繊維で補強した素材。表面をよく見ると、内部の繊維が細かな模様となって現れ、均一なプラスチックとは異なる奥行きを感じさせます。使い込まれることで生まれた風合いも、ヴィンテージシェルを選ぶ楽しみのひとつです。

背から座面へ続くなめらかな曲面は、身体に沿うように成形されています。アームのないサイドシェルは立ち座りがしやすく、ダイニングチェアとしてはもちろん、デスクチェアや玄関の腰掛けにも取り入れやすい形です。

もうひとつの魅力が、通称「エッフェルベース」と呼ばれる脚部です。正式にはロッドワイヤーベースといい、細いスチール材を交差させた構造がエッフェル塔を思わせることから、この愛称で親しまれています。

繊細に見えながら、必要な強度を保つよう計算された構造。床が透けて見えるため圧迫感が少なく、椅子を置いた空間をすっきりと見せてくれます。シェルの有機的な曲線と、ベースの幾何学的な線が生み出す対比も、この椅子ならではの美しさです。

シェルの縁には削れ、脚部にはサビが見られます。それらも含め、長く使い継がれてきた一脚の時間を感じられる佇まいとなっています。




基本情報

ブランド Herman Miller(ハーマンミラー)
デザイナー Charles & Ray Eames(チャールズ&レイ・イームズ)
素材 シェル:FRP/ベース:スチール
仕様 2ndモデル/エッフェルベース

木の家具に、異素材のアクセントを

ミッドセンチュリーの家具で空間をまとめたい方にはもちろん、北欧家具や木製家具の中へ、異素材のアクセントとして取り入れるのもおすすめです。シャープなスチールベースが木の温かみをほどよく引き締め、空間にリズムをつくってくれます。

ダイニングに一脚だけ加えたり、デスクに合わせたり、ベッドルームの片隅に置いたり。比較的コンパクトで圧迫感が少ないため、限られたスペースにも自然に馴染みます。

時代や流行に左右されず、暮らしの変化に合わせて使い方を変えられる椅子を探している方へ。デザインの背景と、ヴィンテージならではの表情をともに楽しんでいただきたい一脚です。

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